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門信徒会

門信徒会について

本行寺の長い歴史の中でも特に画期的な出来事のひとつが、「門信徒会」の結成です。これは第五世住職・菅原弌也師の強い信念と長年の構想により実現されたものであり、お寺と檀家がともに歩む新たなかたちを築く第一歩でした。

住職は「僧は教化・伝道を担い、門徒は聞法・獲信(信仰を深める)」という基本理念のもと、「開かれた寺院」を目指しました。その動きは、宗門が昭和三十六年の親鸞聖人七百回大遠忌を機に提唱した「門信徒会運動」の精神とも一致し、宗派としても大きな改革の一環でした。

住職は10年もの準備期間を設け、先進寺院の取り組みを学び、地区委員候補の選定、資料の収集・研究を重ねながら、組織化・財政基盤の整備・伝道活動の実践を見据えて準備を進めました。

昭和四十六年、機運が熟し、総代会議にて正式に設立が承認されると、全檀家に向けたパンフレット配布や地区懇談会を通して、趣旨や制度について丁寧な説明を行いました。住職自身が全106地区48会場を回り、参加者294名と膝を交えながら、熱意をもって対話を重ねたことは、今なお語り継がれています。

このような努力の結晶として、昭和四十六年五月十六日、「門信徒会」は正式に発足。護持会ではなく、信仰と伝道を柱とした自主的な信仰組織として、その歩みを始めました。

今日までの活動には、会則に基づく組織運営、教務の推進、財務の透明化があり、これらはすべて、お寺と皆さまが共に信仰を育むための基盤となっています。

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