
菅原道真の末裔が代々受け継ぐ、石川啄木ゆかりの歌留多(カルタ)寺
国指定有形文化財・本行寺
釧路市弥生に佇む本行寺は、1925年(大正14年)に建立された浄土真宗の寺院です。本堂は、和風を基調としながらも石造風の外壁や精緻な木鼻彫刻を備えた、近代和風建築の優れた意匠を持つ建物です。また隣接する旧納骨堂と共に、境内の歴史的景観を形成する貴重な建築物として評価されています。
2025年、これらの建物は国登録有形文化財(建造物)として登録され、釧路市では旧五十嵐邸に続く2例目の快挙となりました。設計・施工には、新潟県間瀬の名工「間瀬大工」の技が息づいており、北海道内でも有数の歴史的建築群として注目を集めています。
7代目住職・菅原顯史のもと、長年にわたる地域との繋がりを大切にしながら、近代建築としての価値と文化遺産としての魅力を広く発信し続けています。今後も歴史や文化を愛する人々にとっての拠り所となるよう、保存と継承に力を注いでまいります。